【産業医科大学小児科クリニカルカンファレンス】
日時:令和3年1月18日(月)19:00~
場所:産業医科大学2号館2階2208教室
担当:血液凝固・膠原病グループ
演者:緒方愛実、伊藤琢磨
テーマ:紛らわしい皮疹 ~膠原病を疑うポイント~
要旨:小児診療において、皮疹は頻繁に出会う主訴であり、時に難解である。多くはウイルス性発疹症であり、加えて川崎病やIgA血管炎などの非感染性疾患による皮疹もしばしば経験する。一方で、小児リウマチ膠原病は日常診療では出会うことが少ない疾患群である。そして膠原病診療においても皮疹が重要であることは論を俟たない。すなわち、日常診療のなかで非典型的な皮疹、あるいは一見典型的に見える皮疹がいつもと違う経過をたどる、などの場合に膠原病というキーワードが頭をもたげてくると言えよう。今回は、ウイルス性発疹症と診断されていた若年性皮膚筋炎の一例を提示し、一般小児診療において膠原病を疑うポイントを概説する。