7月セミナーのお知らせ

【産業医科大学小児科セミナー】

 

日 時 : 令和6年7月25日(木)18:00~

場 所 : 産業医科大学2号館2205教室

担 当 : 血液班

演 者 : 宮本智成、樋口尚子、本田裕子

テーマ : 好中球減少症のマネージメント ~それって先天性?それとも後天性?~

要 旨 : 日常診療において、好中球減少症の乳児を経験したことのある先生は多いのではないでしょうか。感染を繰り返している例もあれば、たまたま施行した血液検査で発見される例も少なくありません。一般に好中球減少症は末梢血中の好中球絶対数(ANC)が1,500/µL未満と定義されていますが、臨床的に易感染性が問題になるのはANCが500/µL未満のときです。特に乳幼児では重症先天性好中球減少症(Severe Congenital Neutropenia、SCN)と自己免疫性好中球減少症(autoimmune neutropenia, AIN)との鑑別が必要となります。このセミナーでは、症例を紹介しながら、好中球減少症の患者さんの診療時にどのように鑑別をしていけばよいか、概説したいと思います。

 

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産業医科大学小児科学講座

〒807-8555 福岡県北九州市八幡西区医生ヶ丘1-1

Tel:093-691-7254 Fax:093-691-9338

e-mail:j-syoni@mbox.med.uoeh-u.ac.jp

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6月セミナーのお知らせ

【産業医科大学小児科セミナー】

日 時 : 令和6年6月27日(木)18:00~
場 所 : 産業医科大学2号館2208教室 
担 当 : 内分泌・代謝
演 者 : 齋藤 玲子、桑村 真美、池上 朋未
テーマ : 日常診療に潜む骨系統疾患
要 旨 : 骨系統疾患では、低身長、プロポーションの異常(四肢短縮、体幹短縮)、骨格変形(O脚、X脚)、易骨折性などを認める。青色強膜、歯牙異常、家族歴など特徴的な所見を認める疾患もあるが、易骨折性のみの場合は虐待との鑑別など、診断に苦慮することも多い。近年、一部の骨系統疾患では、遺伝子診断や治療の選択肢も増えており、より早期の適切な診断が望まれる。本セミナーでは、比較的頻度が高い易骨折性を呈する骨系統疾患である、くる病、骨形成不全症、低ホスファターゼ症について、病歴聴取や身体所見の取り方のポイントを中心に、虐待との鑑別についても概説する。

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5月のセミナーのお知らせ

【産業医科大学小児科セミナー】

日 時 : 令和6年5月30日(木)18:00~
場 所 : 産業医科大学2号館 2階 2208教室
担 当 : 産業医科大学小児科 各診療グループ
テーマ: 研究状況中間報告

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5月クリニカルカンファレンスのお知らせ

【産業医科大学小児科クリニカルカンファレンス】

日 時 : 令和6年5月13日(月)18:00~
場 所 : 産業医科大学2号館 2階 2208教室
担 当 : 神経グループ
演 者 : 柴原 淳平、五十嵐 亮太、福田 智文
テーマ: Dravet症候群~その患者さんは本当に熱性けいれんですか?~
要 旨 : Dravet症候群は乳児期に発症し、発作の熱感受性が特徴的な発達性てんかん性脳症の一つである。発熱や入浴による発作誘発や重積、群発傾向などの特徴があれば本症候群の可能性を考える必要がある。遺伝子検査は保険適応であり、近年、治療薬としてフェンフルラミンが新たに承認された。日常診療でよく経験する熱性けいれんの鑑別疾患の一つであり、知識をup-dateする。

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4月セミナーのお知らせ

【産業医科大学小児科セミナー】

日 時 : 令和6年4月25日(木)18:00~
場 所 : 産業医科大学2号館2205教室 ※2階の一番奥のお部屋です。
担 当 : 感染・免疫
演 者: 多久佳祐、川村卓、髙橋光
テーマ: 新規ワクチンの現状と今後の展望
要 旨 : 小児科医にとってワクチンは重要な業務の一つであり、現在多くのVPD(vaccine preventable disease)をカバーしている。2013年4月にヒブワクチン、肺炎球菌ワクチン、ヒトパピローマウイルスワクチンの3つのワクチンが任意接種から定期接種に変更され、日本の予防接種制度の歴史の中でも画期的なことであり、ワクチンギャップを埋める大きな動きであった。そこから約10年の間にワクチンギャップは徐々に解消され、2023年4月より9価ヒトパピローマウイルスワクチン、2024年4月より15価肺炎球菌結合型ワクチン、5種混合ワクチンが定期接種となり、妊婦へのRSワクチン(アブリスボ®)やパリビズマブにかわる長期間作用型抗体(ベイフォータス®)などの新規ワクチンも本邦で承認され、今後のさらなる疾病負担の減少が期待されている。本発表では、近年導入されたワクチンや今後導入されるワクチンに関する知見を紹介する。

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3月のセミナーのお知らせ

【産業医科大学小児科セミナー】

日 時 : 令和6年3月28日(木)18:00~
場 所 : 産業医科大学2号館2階 2208教室
担 当 : 循環器班
演 者: 清水大輔、眞鍋舜彦
テーマ: 小児心臓カテーテル治療-その症例、カテーテルで治療できるかも-
要 旨 : 小児の心臓カテーテル治療は 1966 年に完全大血管転位に対して施行されたバルーン心房中隔裂開術から始まり、現在では肺動脈弁や大動脈弁、大動脈縮窄症に対するバルーン拡張術、異常な側副血管に対するコイル塞栓術、さらには近年まで心臓外科手術が唯一の治療方法であった動脈管開存症や心房中隔欠損症に対するカテーテル閉鎖術など、多くの疾患で治療が可能となった。また、カテーテル治療の多くは新生児期・低体重であっても行うことができ、心臓外科手術に比べて非常に低侵襲であることから患児に対するメリットは大きい。近年、動脈管開存を維持するためのステント治療やファロー四徴症術後の肺動 脈弁閉鎖不全に対する経皮的肺動脈弁留置術など、新たなカテーテル治療も実践されている。本セミナーでは当院で行ったカテーテル治療の症例を提示し、日ごろ小児循環器診療に 携わらない先生方に『カテーテル治療』という選択肢があることをぜひ知って頂きたい。

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第17回八幡地区病院小児科合同カンファレンスのお知らせ

【第17回八幡地区病院小児科合同カンファレンス】

日 時 : 令和6年3月4日(月)19時~
場 所 : 産業医科大学2号館2208教室
テーマ : 便通異常のある小児の原因(診断)・治療

1. 排便コントロールに難渋したうっ滞性腸炎の3例
 JCHO九州病院小児科 大村 隼也 先生

2. 集中治療室での管理を要した重症下痢症の乳児例
 北九州市立八幡病院小児科 竹井 文哉 先生

3. 幼児期にPeutz-Jeghers症候群と診断され、思春期に巨大結腸症を契機にHirschsprung病の合併が判明した1例
  産業医科大学小児科 村川 沙織 先生

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2月のセミナーのお知らせ

【産業医科大学小児科セミナー】

日 時 : 令和6年2月29日(木)18:00~
場 所 : 産業医科大学2号館 2階 2208教室
担 当 : 新生児班
演 者 : 菅秀太郎・田中健太郎(小児科)、長坂昌平(脳神経外科)
テーマ: 新生児・乳児における位置的頭蓋変形(頭のゆがみ)に対するヘルメット療法を含む最新の知見 ― 脳神経外科と小児科の視点から
要 旨 : 位置的頭蓋変形症(頭のゆがみ)とは、乳児の頭蓋の同じ部位へ重力による圧力が加わることによって生じる頭蓋の変形です。この変形は、(1)斜頭症:後頭部または前頭部の左右一方が歪んでいる状態、(2)短頭症:前後径が左右径に比して短い状態、(3)長頭症:前後径が左右径に比して長い状態、に分類されます。斜頭症単独が半数以上を占め、斜頭症に短頭症を伴う例を合わせると約9割に達します。米国では1990年代に乳幼児突然死症候群(SIDS)のリスク回避のために仰向け寝が推奨されるようになり、その結果頭蓋変形が増加し、ヘルメット矯正治療が始まりました。日本では2010年代から位置的頭蓋変形症の治療が本格的に始まりました。
日本における乳児頭位性頭蓋変形の現状として、医療者側の認識が低く放置される例があり、効果的な治療時期が限られているにもかかわらず、治療施設は少なく、患児が治療に結びついていないという問題点があります。近年、頭蓋形状矯正ヘルメット治療の話題が先行していますが、頭の形の診療には頭蓋縫合早期癒合症の診断や専門的な知識が必要となります。位置的頭蓋変形症(頭のゆがみ)についての概説を、当院の脳外科医と小児科医の視点から概説します。

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2月のクリニカルカンファレンスのお知らせ

【産業医科大学小児科クリニカルカンファレンス】
日 時 : 令和6年2月19日(月)19:00~
場 所 : 産業医科大学2号館 2階 2208教室
担 当 : 腎グループ
演 者 : 煙草谷ひかる、平川潤、斉宮真理
テーマ: 日常診療に潜む小児のAcute Kidney Injury(AKI)
要 旨 : 急性腎障害(AKI: Acute kidney injury)の概念が提唱され、10年以上が経過した。その概念が定着した現在でも、小児領域では尿量の正確な把握が難しく、また血清クレアチニン値の基準値は体格により異なるため、AKIの存在を見落としやすい。今回のカンファレンスでは、昨年経験した小児AKIの2例を提示し、日常に潜むAKIに如何に早く気づき対応できるか、にフォーカスを当ててお話する。

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1月のクリニカルカンファレンスのお知らせ

【産業医科大学小児科クリニカルカンファレンス】
日 時 : 令和6年1月15日(月)19:00~
場 所 : 産業医科大学2号館 2階 2208教室
担 当 : 血液班
演 者 : 白山 理恵、伊藤 琢磨、緒方 愛実
テーマ: 乳児血管腫Update
要 旨 : 脈管の異常には診療科ごとに疾患概念・呼称・治療方針が異なるなどの混乱があり, ISSVA(international society for the study of vascular anomalies)はこの問題の解決のため脈管異常に関する用語の統一や系統的な分類の作成に取り組んできた.乳児血管腫(infantile hemangioma)は,ISSVA分類で脈管性腫瘍に分類され、血管内皮細胞が増殖する良性腫瘍で,従来いちご状血管腫と呼ばれていたものとほぼ同義である.2016年に乳児血管腫の内服治療薬であるプロプラノロールシロップ剤が上市され治療選択肢が増えて6年が経過し,当院でも形成外科と協力し必要な症例には治療をすすめている.2018年改訂ISSVA分類に基づき, 血管腫・脈管奇形・血管奇形・リンパ管奇形・リンパ管腫症診療ガイドライン2022(第3版)が発表されたため,これについて概説する. また当院の実臨床での治療効果と副作用, 治療適応があるものの治療開始が遅れた症例など, 治療に悩んだ症例の提示を行う.

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