10月セミナーのお知らせ

日 時 : 平成29年10月26日(木)18:00~
場 所 : 産業医科大学本館2号館2階 2208教室
担 当 : 産業医科大学小児科 血液腫瘍グループ
テーマ:  「頚部リンパ節腫脹」
演 者 : 守田弘美、本田裕子

要 旨 :
“頚部リンパ節腫脹”は通常の外来診療でよく経験する症状のひとつであるが、その原因は細菌などの直接浸潤、感染症に対する反応性腫大、リンパ腫をはじめとする腫瘍性病変など多岐にわたる。診断を確定するためにはリンパ節生検が必須であるが、生検は侵襲を伴う検査で、乳幼児では全身麻酔が必要なことから、その適応は厳密に考慮しなければならない。
今回のセミナーでは、当院で生検した症例を提示し、その結果を踏まえ、適切な初期対応について検討したい。

7月セミナーのお知らせ

日 時 : 平成29年7月13日(木)18:00~
場 所 : 産業医科大学本館2号館2階 2208教室
担 当 : 産業医科大学小児科 神経グループ
テーマ: 「古くて新しい病気:熱性けいれんガイドラインを振り返って」
演 者 : 五十嵐亮太 : 熱性けいれんとはなぜ起こるのか
福田   智文  : 繰り返し因子とてんかん因子という考え
下野   昌幸  :  熱性けいれんプラスという概念

要 旨 : 熱性けいれん診療ガイドライン2015では熱性けいれんの定義を、「無熱性の発作あるいはてんかんの既往のある児は除外される」としています。熱性けいれんは純粋に発熱に伴ったけいれん閾値の低下、発熱に伴ったてんかん発作なのか、現在もはっきり区別出来ません。熱性けいれんの原因では、年齢に依存する興奮性・抑制性神経系のバランスやイオンチャネルの変異によるけいれん閾値の低下など宿主側の要因の関与が指摘されています。熱性けいれん遺伝子(FEB1~10)変異の報告がありますが、多くは大家系で連鎖解析して明らかにされたものです。また時に発熱にけいれんが先行することからサイトカインの関連が指摘されており、神経刺激作用を有するIL-1βの関与が近年報告されています。熱性けいれんの再発率は30%程度であり、3回以上起こす確率は10%程度であるためルーチンにジアゼパム坐薬による予防を行う必要はないとされています。
熱性けいれんを繰り返すと問題が起こるのかについて、熱性けいれん診療ガイドラインには記載はありません。ただし、単回の熱性けいれんと比べ、再発する熱性けいれんは言語発達遅滞のリスクとなるとする報告があります。熱性けいれんでも発作型に関しては、非けいれん性の発作(脱力、一点凝視、眼球上転のみなどの発作)が一部にみられることに注意する必要があります。再発予測因子とてんかん発症関連因子をもつ児への対応法の違いは、発熱時のジアゼパム適応基準です。再発予測因子とてんかん発症関連因子の何れの項目もジアゼパム適応基準に含まれます。再発予測因子をもつ患児とてんかん発症関連因子をもつ児への対応法の違いは明らかではありません。
この様な中、1997年に熱性けいれんプラスという概念が提案され、今やてんかん症候群の一つを形成しています。2番染色体上に存在するSCN1A遺伝子異常で多くが発生し、Dravet症候群と同一遺伝子です。各個人での対応が必要な現状を報告し、救急の対応の一助になればと考えています。

7月クリニカルカンファレンスのお知らせ

日 時: 平成29年7月3日(月)19:00~
場 所: 産業医科大学本館2号館2階 2201教室
担 当: 感染・免疫グループ
演 者: 吉田 卓矢、保科 隆之

テーマ:Toxic shock syndrome toxin (TSST)-1が関与する疾患の重症度が異なる要因は?
-軽症のTSST-1関連疾患を経験して-

要 旨: 黄色ブドウ球菌が産生する外毒素であるToxic shock syndrome toxin(TSST)-1によって、新生児は、新生児TSS様発疹症(NTED) を、乳児期以降はToxic shock syndrome(TSS)を発症することが知られている。しかし、乳児期以降では、TSSの診断基準を満たさない軽症例も存在し、TSS進展に関する要因については不明な点が多い。我々は、比較的軽微な外傷後に発熱、発疹が出現し、創部からTSST-1産生黄色ブドウ球菌が検出され、TSST-1関連発疹症と診断した2例を経験した。Vβ2陽性T細胞の経時的変化などからTSS進展の要因について考察する。

6月セミナーのお知らせ

日 時 : 平成29年6月22日(木)18:00~
場 所 : 産業医科大学図書館2階 2301教室
担 当 : 産業医科大学小児科学 内分泌・代謝グループ
演 者 : 久保和泰、川越倫子、山本幸代、河田泰定
テーマ : 学校検診での成長曲線の活用について
               ~早期発見・介入のための充実した利用にむけて~
要 旨 : 児童・生徒の健診診断マニュアルの改訂が行われ、学校検診での成長曲線・肥満度
曲線の活用が推奨されている。北九州市では、平成28年度から定期健康診断で成長異常
(身長の急増、身長増加の不良、病的低身長)、肥満度異常(高度肥満、肥満の急進、中等・
高度痩身、痩身の急進)による受診勧奨を開始している。早期発見、介入につながることが
期待される一方で、思春期のスパートや、正常の成長期終了など正常範囲内の成長の過程
が、成長異常として精査対象となるなど、対応の難しさなど問題点も指摘されている。
今回我々は、平成28年度の北九州市の学校検診で成長異常の受診勧奨によって、当科、
九州労災病院、北九州総合病院、戸畑総合病院を受診した児童の精査結果を解析した。
解析結果や経験症例から、より充実した利用について考察したい。

6月クリニカルカンファレンスのお知らせ

日 時: 平成29年6月12日(月)19:00~
場 所: 産業医科大学本館2号館2階 2208教室
担 当: 新生児グループ
演 者: 五十嵐亮太・田中健太郎・菅秀太郎・荒木俊介

テーマ:新生児期に発症する肝不全の管理

要 旨: 新生児期に肝不全を発症する原因は感染症,先天性代謝異常症、ヘモクロマトーシス、重症仮死、先天異常、長期の静脈栄養など多岐に渡り、その診断・管理には難渋することが多い。今回当施設で管理を行った、異なる基礎疾患(アラジール症候群・新生児ヘモクロマトーシス疑い)から肝不全に至った極低出生体重児の2例を提示し、新生児期における肝不全の診断及び緊急肝臓移植に対応できない対象・施設における管理法について考察する。

5月クリニカルカンファレンスのお知らせ

日 時:平成29年5月15日(月)19:00~
場 所:産業医科大学本館2号館2階 2208教室
演 者:桑村 真美

テーマ:慶應大学で学んだ小児内分泌ABC

要 旨:2016年6月から10月まで小児内分泌を学ぶために慶應大学病院小児科に国内留学していました。慶應大学では外来見学、入院患者の対応、カンファレンスへの参加、少しではありますが遺伝子解析もさせていただきました。内分泌分野に関して浅い知識しか持たずに飛び込んでしまいましたが、疾患の考え方や臨床での疑問の解決方法など基礎的な部分も学ぶことができ大変有意義な5か月間でした。私が学んできたことを少しご紹介できればと思っております。

4月セミナーのお知らせ

日 時:平成29年4月27日(木)18:00~
場 所:産業医科大学本館2号館2階 2208教室
担 当: 産業医科大学小児科 感染・免疫グループ
演 者: 多久 佳祐、保科 隆之テーマ:「マイコプラズマ肺炎のOverview
~マクロライド無効例は本当に耐性遺伝子保有菌が原因なのか?
抗菌薬無効例を早期に予測できるのか?~」

要 旨:年長児の急性肺炎の代表的な原因微生物であるマイコプラズマに対する抗菌薬治療の
第一選択は、マクロライド系抗菌薬であるが、マクロライド耐性マイコプラズマの増加と新規抗菌
薬の登場により、マクロライド系以外の薬剤を第一選択薬として使用する傾向がある。2016年は
全国的にマイコプラズマ肺炎が流行したが、その前に流行した2011-12年と比較するとマクロライ
ド耐性マイコプラズマの頻度が減少しているという報告がある。
本カンファレンスでは、まず、マイコプラズマ肺炎の概略を説明する。次に、2016年に遺伝子解
析によりマイコプラズマ肺炎と確定診断された症例を通じて、マクロライドが第一選択薬として適
切であるかどうかを分析した結果と、抗菌薬投与後も発熱が遷延する症例の早期予測を検討し
た結果を報告する。

第4回八幡地区病院小児科合同カンファレンスのお知らせ

日 時  : 平成 29年 3月 13日(月)19:00~
場 所  : 産業医科大学2号館 2階 2201教室
テーマ : 成長障害のある小児の原因疾患について考える
症例提示
1. 6歳から著明な成長率低下を呈し、12歳に-5SDの低身長を契機に診断された鞍上部腫瘍の1例
                        産業医科大学小児科 江口 真美 先生
2. TG正常・低コレステロール血症を呈した乳児難治性下痢症の鑑別診断と治療経験
                        北九州市立八幡病院小児救急センター 中嶋 大介 先生
3. 右胸郭低形成、肺高血圧症のため著しい発育不良から致死的な経過を経た乳児例
                        JCHO九州病院小児科 江上 直樹 先生

3月セミナーのお知らせ

日 時:平成29年3月9日(木)19:00~
場 所:産業医科大学本館2号館2階 2208教室
講 師: 地域医療機能推進機構 九州病院小児科部長 宗内 淳 先生

テーマ:「先天性心疾患のカテーテル治療:Up to date」

要 旨:先天性心疾患におけるカテーテル治療の役割は、①根治的治療、②外科治療後の
修正治療、③外科治療に至る前の姑息的治療、の3つが挙げられます。昨今、新しいデバイス
の登場により治療の選択肢が広がってきたことは治療を受ける患者さまにとって大変よいこと
です。今どんな治療がどのようになされているかを実際に知っておくことは小児科医にとって
大変重要で、その適応や合併症など患者さまへ情報提供ができるようになっておく必要もあり
ます。また「こんな疾患にこんなことができないかなぁ」といった新しい治療のアイデアにもつなが
るかもしれません。当院での年間100例のカテーテル治療の経験から、小児科医が知っておく
べき知識をご紹介します。

第54回 北九州小児血液・腫瘍懇話会のお知らせ

日 時:平成29年2月10日(金)19:00~
場 所:リーガロイヤルホテル小倉 4F 「エメラルド」
一般演題
「早産時の異臭便から検出されたMorganella morganiiとの関連が
疑われたメトヘモグロビン血症と溶血性貧血」
                               演者:田川市立病院 小児科 尾上泰弘 先生
「在宅終末期医療の取り組み」
                              演者:産業医科大学 小児科 守田弘美 先生
特別講演
「小児血液・悪性疾患の支持療法から考えるこどもの診療」
     名古屋大学医学部付属病院 小児科 病院助教 川島 希 先生