4月セミナーのお知らせ

日 時: 平成30年4月26日(木)18時~
場 所: 産業医科大学図書館 2階 2208教室
担 当: 感染・免疫グループ
演 者: 保科 隆之

テーマ:予防接種対象疾患の最近の動向~百日咳の全数把握疾患への変更を中心に~

要 旨:日本で接種できるワクチンの種類や日本の予防接種制度は、最近10年ほどで他の先進国に近づき、小児における感染性疾患の疫学が劇的に変化してきている。一方で、以前は小児が罹患者の大半を占めていた感染症の中で、成人の患者数が小児のそれよりも優勢となった疾患もある。本セミナーでは、小児のワクチン接種率増加によって、小児の罹患者が減少した感染症の現在の問題点やその対策について、百日咳を中心に複数の疾患を例に挙げて概説する。

3月セミナーのお知らせ

日 時: 平成30年3月22日(木)19時~
場 所: 産業医科大学図書館 2階 2208教室
演 者: 地域医療機能推進機構 九州病院 小児科医長 宗内 淳 先生

テーマ:「その心電図本当に大丈夫? ー遺伝性不整脈の基礎と臨床ー」

要 旨:心電図を見たら何か分からないけど期外収縮みたい!これ大丈夫なのかなぁ?専門医にすぐに相談した方がいいのかなぁ?と悩んだ経験はありませんか。致死的不整脈を見逃さないように正しく専門医受診をすすめるための心電図レッスン!1枚の12誘導心電図波形から一つ一つの心筋細胞で刻々と息づく精緻な電気活動を想起できるように、豊富な症例から一つ一つを丁寧に解説します。

 

第6回八幡地区病院小児科合同カンファレンスのお知らせ

 日 時  : 平成 30年 3月 12日(月)19時~
場 所  : 産業医科大学2号館2201教室
テーマ 不明熱症例の診断を推理し、その診断プロセスを学ぼう!!
症例提示
1. 発熱、腹痛を主訴に来院し、腹部エコーで胆嚢壁肥厚を認めた5歳男児
  産業医科大学小児科 白山 理恵 先生
2. 発熱、歯肉腫脹を認め、HSV抗体価が陰性だった8歳男児
  産業医科大学小児科 五十嵐 亮太 先生
3. 発熱と排尿困難を主訴に来院した14歳女児
  北九州市立八幡病院小児救急センター 杉 海秀 先生

2月セミナーのお知らせ

日 時: 平成30年2月22日(木)18時~
場 所: 産業医科大学図書館 2階 2208教室
演 者: 齋藤 玲子

テーマ:大学院4年間の基礎研究を通して学んだこと

要 旨:2014年4月から4年間、産業医科大学第1生理学教室で大学院生として基礎研究を行ってきた。第1生理学は、主に視床下部や下垂体の基礎研究を行っており、小児科以外にも様々な科の大学院生が在籍し、日々研究に取り組んでいる。基礎研究を通して、全く違う視点から病態の概念を考える機会を得る事ができ、臨床だけでは経験することができなかった多くの事を学ぶことができた4年間であった。大学院での研究成果だけではなく、日々の大学院生活について、また産業医、出産育児と大学院生活との両立について4年間の経験をもとに報告する。

2月クリニカルカンファレンスのお知らせ

日 時  : 平成 30年 2月 5日(月)19時~
場 所  : 産業医科大学2号館 2階 2201教室
担 当  : 腎グループ
演 者  : 森下高弘、斉宮真理
テーマ: 膜性増殖性糸球体腎炎Ⅰ型の9歳女児例
要 旨:症例は9歳女児。学校検尿で初めて血尿蛋白尿を指摘された。低蛋白血症、低補体血症を認めたため腎生検を施行し、膜性増殖性糸球体腎炎Ⅰ型と診断した。ステロイドパルス療法、ミコフェノール酸モフェチル、ロサルタンによる多剤併用療法を行った。治療開始6か月経過し、治療効果を示した。近年、小児の膜性増殖性糸球体腎炎は減少し、まれな疾患となっている。確立された治療は存在せず、本症例も治療立案に苦慮した。本症例の治療方針について考察する。また膜性増殖性糸球体腎炎における最近の知見を含めて報告する。

1月セミナーのお知らせ

日 時: 平成30年1月18日(木)19時~
場 所: 産業医科大学図書館 2階 2201教室
講 師: 産業医科大学医学部呼吸器内科学  教授  矢寺和博 先生

テーマ:気管支喘息の診断と治療

要 旨: わが国における喘息診療は吸入療法の進歩や普及などにより喘息死者数が継続的に減少し、年間1,500人程度まで減少したが、高齢者の比率が極めて高いことが問題である。また、鼻炎や好酸球性副鼻腔炎、COPDなどの合併症対策も重要であり、喘息とCOPDのオーバーラップ(ACO)についても新たな知見が集積されており、日本呼吸器学会から「ACO診断と治療の手引き」が発刊予定である。
近年実施可能となった検査としては、呼気一酸化窒素(FENO)測定と呼吸抵抗(IOS、
MostGraph)があり、好酸球性気道炎症や呼吸機能検査では分からない呼吸抵抗の評価も安静呼吸のみで評価が可能となった。
SACRAサーベイにより、日本の喘息患者の約7割に鼻炎が合併していることが報告されており、鼻炎があるだけで、気管支の好酸球浸潤と基底膜肥厚が認められることも報告されている。また、近年診断基準が提唱された好酸球性鼻副鼻腔炎は、成人発症で篩骨洞病変が主体であり、嗅覚障害を主訴とし、両側に多発性の病変を認め、末梢血中では好酸球増加を伴う難治性の副鼻腔炎である。副鼻腔炎や鼻炎合併喘息患者への点鼻ステロイド薬の鼻症状に対する効果はもとより喘息に対する効果も報告されており、吸入ステロイド薬の鼻呼出などの効果も近年報告されている。
短時間作用型気管支拡張薬は発作時治療に有用であるが、気管支拡張薬のみによる治療では喘息がより悪化する場合があり、喘息管理ガイドラインにあるように吸入ステロイド薬を中心とした抗炎症治療を中心とすべきであり、注意が必要である。
抗IgE抗体、抗IL-5抗体などの抗体製剤による治療薬やbronchial thermoplastyなどの新規の喘息治療のモダリティが続々と登場しており、重症・難治性喘息におけるこれらの治療の適切な使い分けなどの知見が望まれる。

1月クリニカルカンファレンスのお知らせ

日 時  : 平成 29年 1月 15日(月)19時~
場 所  : 産業医科大学2号館 2階 2208教室
担 当  : 血液・凝固グループ
演 者  : 渡邉俊介、押田康一、白山理恵

テーマ: 小児リウマチ性疾患
〜当科での若年性特発性関節炎(JIA)の治療経験と最近の知見〜

要 旨:小児期に見られるリウマチ性疾患は若年性特発性関節炎(JIA)、全身性エリテマトー
デス(SLE)、若年性皮膚筋炎(JDM)の順に多い。いずれの疾患でも診療には全身性長期予
後を見据えた全身性のアプローチが必要とされる。今日、小児期の原因不明の慢性関節
炎がJIAとしてまとめられ、その分類基準及び治療指針が設定された。JIAの分類のなかで
は全身性が最も多く、合併症も重篤なマクロファージ活性化症候群があり、早期診断と初
期治療が特に重要である。全身性JIA診療は、抗IL-6受容体抗体であるトシリズマブを中心
とした生物学的製剤の導入により劇的に予後が改善している。また、病勢評価のための
寛解基準や客観的な疾患活動性の評価法が整備され、適切な診療を行い関節障害を最
低限にとどめるだけでなく、健常児と変わらない集団・学校生活を目指すように治療目標も
変化してきた。今回のセミナーでは、トシリズマブ投与例、マクロファージ活性化症候群合
併例も含めた当科でのJIA症例の治療経験、そして新規治療薬であるカナキヌマブについ
て概説する。

12月クリニカルカンファレンスのお知らせ

日 時  : 平成 29年 12月 11日(月)19時~
場 所  : 産業医科大学2号館 2階 2208教室
担 当  : 神経グループ
演 者  : 五十嵐亮太、福田智文、下野昌幸

テーマ: Myelin oligodendrocyte glycoprotein(MOG)
陽性視神経罹患後に末梢神経障害を起こした1男児例

要 旨: 症例は14歳男児。10歳時に抗MOG抗体陽性の視神経炎を発症し、ステロイドパ
ルス療法・血漿交換を施行され改善した。半年間でステロイド投与は漸減終了し、再発は
なく、抗MOG抗体価は陰性となっていた。X年Y月下旬頃(詳細不明)から徐々に走るのが
遅くなり、床から立ち上がるのに手の支えが必要となった。先行感染は認めなかった。症
状の改善なく持続するため、Y+1月12日に当科外来を受診した。受診時の診察では大腿
屈筋群および腸腰筋のMMTが4/4であり、歩行は可能だが座位から立位になるのに介助
が必要だった。両下肢の深部腱反射の減弱を認めた。右上下肢に手袋靴下型の軽度の
感覚障害を認めた。EBV、CMV、マイコプラズマ感染は抗体価から否定された。髄液検査
で蛋白細胞解離を認め、頭部~脊髄MRI検査では馬尾神経に増強効果を認めた。抗糖
脂質抗体と抗MOG抗体価は提出中である。
急性多発性末梢神経疾患として最も多く経験する疾患の一つはGuillain-Barré症候群で
あるが、先行感染の違いからAIDP、AMAN、AMSANの疾患概念に分けられる。各病態と
電気生理学的特徴を解説し、また多発性末梢神経障害を起こす原因や鑑別を再考する。

11月セミナーのお知らせ

日 時: 平成29年11月30日(木)18:00~
場 所: 産業医科大学図書館2階 2208教室
担 当: 新生児グループ
演 者: 荒木俊介
テーマ:NICUにおけるfamily-centered careと新生児の痛みのケア
要 旨: 新生児医療では後遺症なき生存を目指し,呼吸や循環管理などの集中治療の質を高めることが重要視されてきた。しかし、近年では入院中の親子分離から生じる愛着形成不全や退院後の育児における困難感を軽減することを目的として、家族をケアチームの一員とするfamily-centered careが各施設で取り入れられている。今回のセミナーではNICUにおけるfamily-centered careの概念と2014年に発表された“NICUに入院している新生児の痛みのケアのガイドライン”及び当院NICUで行っている育児支援の取り組みについて紹介する。

11月クリニカルカンファレンスのお知らせ

日 時: 平成29年11月13日(月)19:00~
場 所: 産業医科大学本館2号館2階 2201教室
担 当: 内分泌グループ
演 者: 浅井 完、齋藤玲子、川越倫子、山本幸代、河田泰定

テーマ:甲状腺機能低下から発見された脳腫瘍の15歳男児例

要 旨: 小児期の脳腫瘍は、成長障害、尿崩症、思春期早発症など、内分泌異常を契機に
診断される場合も多い。その中で、甲状腺機能低下を契機に発見される症例の報告は少な
い。また、後天性甲状腺機能低下症は、倦怠感、食欲低下など症状が非特異的であり、
特に中枢性の場合は甲状腺腫がないため、診断が難しい場合も多い。
中枢性甲状腺機能低下症の診断が契機となり、鞍上部腫瘍が発見された15歳男児例を
提示し、中枢性甲状腺機能低下症の概説、内分泌異常を契機に診断される脳腫瘍につい
て考察する。