6月セミナーのお知らせ

日 時 : 令和元年6月27日(木)18:00~
場 所 : 産業医科大学2号館 2階 2208教室
担 当 : 産業医科大学小児科学 内分泌グループ
演 者 : 島本太郎、齋藤玲子、山本幸代、河田泰定

テーマ:小児の慢性甲状腺炎
~典型的な症例から多様な病態を呈する症例を通して~

要旨:慢性甲状腺炎は自己免疫性甲状腺炎とも呼ばれ、臓器特異的自己免疫疾患であ
る。20~30歳代の女性に頻度が高い疾患であるが、小児期でも甲状腺腫大を引き起こす
原因として最も多く、小児科で経験する機会が多い。病態は、潜在性甲状腺機能低下症
から、甲状腺腫性甲状腺炎、一過性の甲状腺中毒症を呈する場合など多様である。また
小児期では甲状腺腫を伴わない萎縮性甲状腺炎を経験する機会も多く、早期診断には
成長曲線が重要である。今回のセミナーでは、学校検診での成長障害や甲状腺腫の指
摘が診断の契機となった例のほか、Empty sella症候群による下垂体機能低下を呈した
例、Hashitoxicosisを呈した例など、多様な病態を紹介する。慢性甲状腺炎の診断、治療
について概説し、適切な病態の評価について考察する。

6月カンファレンスのお知らせ

日 時 : 令和元年6月10日(月)19:00~
場 所 : 産業医科大学2号館2階 2208教室
担 当 : 新生児グループ
演 者 : 川瀬真弓、守田弘美、荒木俊介
テーマ: ヌーナン症候群関連骨髄増殖性疾患と考えられた新生児例
要 旨 :新生児期に発症する骨髄増殖性疾患としては、よく知られている21トリソミーに合併してみられる一過性骨髄増殖症(TAM)のほかに、若年性骨髄単球性白血病(juvenile myelomonocytic leukemia: JMML)がある。さらに、JMMLに類似した疾患としてヌーナン症候群に合併するヌーナン症候群関連骨髄増殖性疾患(Noonan syndrome-related myeloproliferative disorder: NS/MPD)があり、形態学的特徴や発症機序にはJMMLと共通した部分が見られるものの自然経過や予後には大きな違いがあるため鑑別が重要となる。
 今回当院で経験したNS/MPDと考えられた新生児例を提示し、JMML及びNS/MPD発症の基盤となるRAS経路の異常及び最近の“RAS opathy”についても概説する。

5月カンファレンスのお知らせ

【産業医科大学小児科クリニカルカンファレンス】
日 時 : 令和元年5月13日(月)19:00~
場 所 : 産業医科大学2号館2階 2208教室
担 当 : 神経グループ
演 者 : 柴原淳平、石井雅宏、福田智文、五十嵐亮太
テーマ: けいれん重積型二相性脳症

要 旨 : 小児急性脳症は決して数は多くありませんが、遭遇した場合に限られた時間の中で疾患の鑑別や複数の治療を取捨選択して始めることが求められます。
急性脳症の中でも頻度が多く、臨床経過が特徴的なけいれん重積型二相性脳症の症例を提示し、2016年に出されたガイドラインに沿って検査、治療、予後等について解説し、あわせて近年の知見についても紹介する予定です。

4月セミナーのお知らせ

日 時 : 平成31年4月25日(木)18時~
場 所 : 産業医科大学2号館 2階 2208教室
演 者 : 保科 隆之
テーマ: 英語論文の書き方講座 ‒自力で論文を作成するために重要なこと‒

要 旨 : 医師として最も重要なことは、疾患を有している患者さんの診療を行い、もとの生活に戻すことであるとは言うまでもありません。ただその診療は、先人達が多くのエビデンスを構築し、それを記録(論文)として後世に残しているから行えるのです。疾患の診療に疑問を持ち、それを解決することで新しい知見が得られ、それを論文として残す作業は医師としてとても重要なのです。しかも、論文は日本人だけに伝える邦文よりも世界中の人たちに伝える英文の方が影響は大きくなります。日本人は母国語である日本語ではなく英語の論文を書くことが苦手ですが、作成し終わったときの達成感はより大きいと思います。
今回は、小児科専門医試験を受験するためにも必須となった論文の中でも英語論文を作成するために重要なポイントを演者の経験からお話しいたします。多くの若い医師が診療で疑問に思ったことを臨床・基礎面を問わずアプローチすることで新たな知見を得て、指導医からの最低限の指導によって英語論文を数多く発表することを願っています。

3月セミナーのお知らせ

日 時: 平成30年3月22日(木)19時~
場 所: 産業医科大学2号館 2階 2208教室
演 者: 地域医療機能推進機構 九州病院 小児科医長 宗内 淳 先生

テーマ:「その心電図本当に大丈夫? ー遺伝性不整脈の基礎と臨床ー」

要 旨:心電図を見たら何か分からないけど期外収縮みたい!これ大丈夫なのかなぁ?専

門医にすぐに相談した方がいいのかなぁ?と悩んだ経験はありませんか。致死的不整脈

を見逃さないように正しく専門医受診をすすめるための心電図レッスン!1枚の12誘導心

電図波形から一つ一つの心筋細胞で刻々と息づく精緻な電気活動を想起できるように、

豊富な症例から一つ一つを丁寧に解説します。

2月セミナーのお知らせ

日 時 : 平成31年2月28日(木)18:00~
場 所 : 産業医科大学2号館2階 2208教室
演 者 : 産業医科大学病院 総合周産期母子医療センター 菅秀太郎、市川俊、荒木俊介 産業医科大学 眼科 松下五佳

テーマ: 未熟児網膜症 up to date

要 旨: 未熟児網膜症(retinopathy of prematurity: ROP)は網膜血管の未熟性を基盤として発症する疾患である。周産期医療の進歩、ハイリスク新生児管理の向上により未熟性の高い児が救命されるようになった結果、重症のROPが増加している。近年、光凝固術のみでは病勢が抑えられない重症ROPに対して抗VEGF抗体(ベバシズマブ)を用いた治療が行われ、その有効性が報告されてきたが、中長期的な安全性についてはまだ明らかとなっていない。
当院は重症ROPに対する外科的治療が可能な施設として、西日本各地のNICUから10年間で約70例の転院を受け入れてきた。今回のセミナーでは最近のROPの話題に加え当院でのこれまでのROPに対する治療成績について概説する。
・ 未熟児網膜症の診断と治療
・ 未熟児網膜症の重症化と栄養・発育背景との関係「周産期母子医療センターネットワーク10年まとめ事業から
・ 未熟児網膜症に対するベバシズマブ療法と予後

第8回八幡地区病院小児科合同カンファレンスのお知らせ

日 時  : 平成 31年3月4日(月)19時~
場 所  : 産業医科大学2号館2208教室
テーマ : 胸痛を主訴に受診した症例の鑑別疾患は?

症例提示
1. プロテインC欠損症の治療中に胸痛を来した1例
産業医科大学小児科 押田 康一 先生

2. 胸痛を主訴に当院を受診した患者の臨床的特徴、教訓的症例
北九州市立八幡病院小児科 落合 健太 先生

3. 2〜3時間毎に胸痛と呼吸苦が出現した8歳女児例
JCHO九州病院小児科 松岡 良平 先生

2月カンファレンスのお知らせ

日 時:平成31年2月18日(月)19:00~
場 所:産業医科大学2号館2階 2208教室
担 当:腎臓グループ
演 者:斉宮真理、森下高弘
テーマ:腎尿細管機能異常症の3例

要 旨:今回我々は、小児腎尿細管機能異常症の3例を提示する。腎尿細管機能異常症は、希少疾患が多いことや、腎尿細管障害の程度により多様な症状を呈するため、病態を即時に把握することに苦慮することが多い。症例を通して腎尿細管機能異常症のとらえ方について議論したい。

1月カンファレンスのお知らせ

【産業医科大学小児科クリニカルカンファレンス】
日 時:平成31年1月21日(月)19:00~
場 所:産業医科大学図書館2階 2208教室
担 当:血液凝固・膠原病グループ
演 者:押田康一、伊藤琢磨
テーマ:血友病の治療戦略 ~新規薬剤:ヘムライブラの使用経験を踏まえて~

要 旨:血友病治療の原則は血液凝固第Ⅷ因子および第Ⅸ因子の定期補充療法であり、血友病性関節症の発症が抑制され、QOL 向上に大きく貢献している。一方、製剤の頻回経静脈投与と血管アクセスの問題、製剤投与により発現するインヒビターが血友病医療の重大な課題である。近年半減期延長型製剤を中心とした新規製剤の開発が続いているが、一方で新規コンセプトの血友病治療製剤も開発されており、その発展は目覚ましいものである。理想的な血友病の止血治療製剤の条件は、①長時間作用すること、②投与法が簡単であること、③インヒビターが発現しないこと、④インヒビター保有例にも有効であることであるが、これらの条件を満たした新規薬剤が当科でも治験を行っていたEmicizumab(ヘムライブラ)である。2018年5月からヘムライブラが一般処方され、血友病治療はさらなる飛躍を遂げている。今回のCCでは当科でヘムライブラを導入した血友病症例を提示しながら、血友病医療の取り巻く現在の問題点と治療のパラダイムシフトが起きようとしている新規治療法の展開について概説する。

1月セミナーのお知らせ

日 時 : 平成31年1月17日(木)19:00~
場 所 : 産業医科大学2号館2階 2201教室
演 者 : 小児外科 診療科長 山内 健 先生
テーマ: 小児外科common diseaseの最近の治療について

要 旨: 小児外科の代表的な疾患は外鼡径ヘルニアであるが、実際に小児外科外来を受
診する患児には手術を要しない疾患も多い。これらを含めた小児外科のcommon disease
について最近の治療の状況と当科での治療方針を示す。具体的には、①臍ヘルニアに
おけるスポンジ圧迫療法、②肛門周囲膿瘍における漢方治療、③便秘と裂肛、見張りい
ぼの関係、④外鼡径ヘルニアの治療時期と術式、⑤小児の急性虫垂炎の治療等につい
て具体的なデータを示しながら解説したい。