4月セミナーのお知らせ

【産業医科大学小児科セミナー】

 

日 時: 令和3年4月19日(月)18時~

場 所: 産業医科大学2号館 2 2208教室

担 当: 感染・免疫グループ

演 者: 保科 隆之

テーマ:「VPD(ワクチンで予防可能な疾患)の現況報告」

要 旨: 201912月に中国の武漢で新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)に感染した患者が初めて確認されて以来、世界は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に翻弄され続けている。ただ、約1年後の202012月に新型コロナウイルスワクチンの接種が開始され、接種率上昇によりCOVID-19がコントロールされつつある国もあるなど、明るい話題も出てきている。この新しいVPDの現況は日々更新されており、セミナー開催日時点での状況について報告する。

一方、医療従事者は、COVID-19以外のVPDの現況についても把握しておく必要がある。本セミナーでは、COVID-19以外のVPDのうち、動向を把握しておくことが勧められる疾患(ロタウイルス胃腸炎、ムンプスウイルス感染症、百日咳、風疹、子宮頸がん)についても概説する。

 

 

3月セミナーのお知らせ

日 時: 令和3年3月25日(木)19時~
場 所: 産業医科大学2号館 2階 2208教室
演 者: 地域医療機能推進機構 九州病院 小児科(循環器小児科部長) 宗内 淳 先生

テーマ:「こどもの胸痛」

要 旨:小児の日常診療や救急外来では胸痛は最もありふれた症状の一つです。小児循環器専門外来ではおよそ15%が胸痛を主訴として受診されます。成人のそれとは異なり小児では狭心痛が生じることはまずありません。小児の胸痛において99%は心臓由来の症状ではないのです。しかし残りの1%には心筋炎、心筋症、肺高血圧症、冠動脈奇形など重篤な心疾患が隠れていることも事実ですから、おのずと不必要な検査も増えてしまいます。単純なありふれた症状に対して標準化された対応をする試み、Standardized Clinical and Management Plans(SCAMPs)という概念が、この「小児の胸痛」において提唱されています。みんなでこの胸痛に向き合ってみましょう。

第11回八幡地区病院小児科合同カンファレンスのお知らせ

日 時  : 令和 3年3月8日(月)19時~
場 所  : 産業医科大学2号館2208教室
テーマ : 各施設における新型コロナウイルス感染症対策と症例の報告

症例提示
1. 各施設における新型コロナウイルス感染症対策の紹介
1) 産業医科大学病院 多久 佳祐 先生
2) 北九州市立八幡病院 白川 忠信 先生
3) 済生会八幡総合病院 佐藤 哲司 先生

2. 新型コロナウイルス感染症症例の報告
1) 北九州市立八幡病院 吉田 峻 先生
2) 済生会八幡総合病院 佐藤 哲司 先生

2月セミナーのお知らせ

【産業医科大学小児科セミナー】

日時:令和3225日(木)1800
場所:産業医科大学2号館22208教室
担当:新生児グループ
演者:市川俊、田中健太郎、清水大輔
テーマ:慢性肺疾患

要旨:慢性肺疾患は、早産児にとって呼吸器予後や神経学的予後にも関連する重要な合併症である。新生児医療の進歩により、未熟な児の救命が可能となった結果、慢性肺疾患に移行する児が増えている。一方で、慢性肺疾患の定義・分類は、治療や予後の変化に伴い、定義通りに分類できない症例が多いことが明らかとなってきている。それに伴い、近年、従来の定義・分類の見直しが国内外で議論されている。

今回のセミナーでは慢性肺疾患の定義・分類の変遷や適正化に向けた取り組み、新たな管理・治療方法、予後等について解説する。

 

2月クリニカルカンファレンスのお知らせ

 【産業医科大学小児科クリニカルカンファレンス】

 

日時:令和3年2月8日(月)1900

場所:産業医科大学2号館22208教室

担当:腎グループ

演者:神田里湖、斉宮真理

テーマ:小児特発性ネフローゼ症候群の治療の現状~ガイドライン2020を紐解く~

要旨:小児特発性ネフローゼ症候群は、小児腎臓病領域において重要な疾患の一つであり、一般診療で経験することが多い疾患である。免疫抑制療法の発達により寛解率の改善や再発の抑制が可能となったが、未だ難治例が存在する。ガイドライン2013の普及は治療の均てん化に寄与したが、急性期の合併症や難治例の長期的な戦略においては、個々への対応が必要であり、苦慮することも多い。 今回のクリニカルカンファレンスでは、急性期にAKIを合併したネフローゼ症候群の一例を紹介し、ネフローゼの急性期の病態について考察する。また新しく改定されたガイドライン2020についても解説する。

 

1月セミナーのお知らせ

【産業医科大学小児科セミナー】

 

日時:令和3121日(木)1900

場所:産業医科大学2号館22201教室

講師:産業医科大学病院 小児外科診療科長 江角 元史郎 先生

テーマ:小児外科医が考えた進化と栄養

 

要旨:医師として臨床に携わっていると、疑問に思うことが少なくない。なぜ三大栄養素はこの三つなのか?、なぜNPC/N比を保たないといけないのか?、なぜ糖質制限が話題になるのか?、なぜサルコペニアが予後不良因子になるのか?、なぜDHAが体に良いのか?、なぜ必須アミノ酸は合成されないのか?なぜ先天性疾患の発生割合は一定なのか?これらの疑問(問題)は、ヒトゲノムが解析されて久しい現代、そしてプロテオームなどのオミクス解析が進んだ現代においても簡単には回答されていないと思われる。この理由として、これらは現在の生物を詳細に解析するだけでは回答できない問題だからではないかと考えた。今回、コロナ禍で生じた時間を利用して、栄養と進化について勉強し、これらの疑問(問題)について自分なりの解釈を得たので報告したい。

 

1月クリニカルカンファレンスのお知らせ

【産業医科大学小児科クリニカルカンファレンス】

 

日時:令和3118日(月)1900

場所:産業医科大学2号館22208教室

担当:血液凝固・膠原病グループ

演者:緒方愛実、伊藤琢磨

テーマ:紛らわしい皮疹 ~膠原病を疑うポイント~

 

要旨:小児診療において、皮疹は頻繁に出会う主訴であり、時に難解である。多くはウイルス性発疹症であり、加えて川崎病やIgA血管炎などの非感染性疾患による皮疹もしばしば経験する。一方で、小児リウマチ膠原病は日常診療では出会うことが少ない疾患群である。そして膠原病診療においても皮疹が重要であることは論を俟たない。すなわち、日常診療のなかで非典型的な皮疹、あるいは一見典型的に見える皮疹がいつもと違う経過をたどる、などの場合に膠原病というキーワードが頭をもたげてくると言えよう。今回は、ウイルス性発疹症と診断されていた若年性皮膚筋炎の一例を提示し、一般小児診療において膠原病を疑うポイントを概説する。

 

12月カンファレンスのお知らせ

【産業医科大学小児科カンファレンス】

 

日 時 : 令和2年12月14日(月)19時~

場 所 : 産業医科大学2号館2階2208教室

演 者 : 浅井 完

テーマ : 一年間の国内留学を終えて(九州大学小児科 血液・腫瘍)

要 旨 : 202010月から1年間、九州大学 小児科に国内留学をさせていただきました。

九州大学は九州で唯一の「小児がん拠点病院」で、九州はもちろん、中四国からも難治小児がんの患者様が多く紹介されます。

私も血液・腫瘍グループで、多種多様な疾患、CAR-T細胞療法を含む様々な治療を経験させていただきました。また、小児がんの診療科の垣根を超えた集学的治療や、多職種連携による緩和ケア体制などが非常に充実しており、勉強になりました。

これらの国内留学での経験をご報告させていただくとともに、何を産業医科大学でも取り入れることができるか考察します。

 

11月セミナーのお知らせ

【産業医科大学小児科セミナー】

日 時: 令和2年11月26日(木)18:00

場 所: 産業医科大学2号館2 2208教室

演者1: 波呂 薫

テーマ:小児呼吸器検体における細菌叢解析 -クローンライブラリー法と次世代シークエンス解析の比較-

要 旨: 近年、クローンライブラリー解析や次世代型DNAシークエンス解析などの16S ribosomal RNA遺伝子を用いた細菌叢解析が広く行われるようになってきました。これらの分子生物学的手法は,原理や特徴がそれぞれ異なるため、研究の目的や対象に応じて,適した手法を選択することが重要です。私が大学院在学中に行った研究のうち、小児の鼻汁検体における細菌叢解析に関する研究を紹介しながら、これらの分子生物学的手法の特徴について解説したいと思います。

 

演者2: 田中 健太郎

テーマ:社会人大学院生活、国際学会発表の経験

要 旨:20174月から4年間、産業医科大学第1生理学に委託の形で大学院生として基礎研究を行ってきた。第1生理学は、主に視床下部や下垂体での神経内分泌反応を研究している。他科からの大学院生も多く在籍しており、日々研究に取り組んでいる。大学院生として研究する一方で、主にNICUで臨床を継続した。社会人大学院生活についてよかった点、苦慮した点なども述べる。また、大学院での研究成果の発表として、3年次にイギリスでの国際学会発表を経験させていただいた。基礎研究を通して学び感じたこと、および研究成果について報告する。

 

11月カンファレンスのお知らせ

【産業医科大学小児科カンファレンス】

 

日 時 : 令和2年11月9日(月)19時~

場 所 : 産業医科大学2号館2階2208教室

担 当 : 内分泌・代謝グループ

演 者 : 島本太郎、桑村真美、川越倫子、山本幸代

テーマ : O脚,X脚を契機に診断されるビタミン D 欠乏性くる病-リスク因子の検討―

要 旨 : ビタミンD欠乏症はO脚やX脚、歩容異常を契機に診断される「くる病」とテ

タニー症状を起こす「低カルシウム血症」に分けられます。近年のビタミンD欠乏症

は、日本を含めた先進国で再び増加傾向にあり、原因は母体ビタミンD不足、完全母乳

栄養、偏食、日焼け止め使用などがあります。複数の要因が重なっていることが多

く、アレルギーがないのに予防のため食品制限する場合、適切な代替食品の指導が行

われていない場合、乳児期に適切な離乳食を伴わない母乳栄養の遷延、幼児への自然

食志向や菜食主義など、養育過誤が背景にある場合も増加しています。この増加を背

景に、小児内分泌学会からは診断の手引き、さらに国際的コンセンサスも発表され、

診断や鑑別に必要な血清25水酸化ビタミンDやFGF23の測定も保険収載されており、

適切に診断を行う環境も整ってきています。

今回は、O脚、X脚を契機に診断されたビタミンD欠乏性くる病の症例を提示し、ビ

タミンD欠乏のリスク因子とくる病を予防する方法について解説したいと思います。