2月カンファレンスのお知らせ

日 時 : 令和2年2月10日(月)1900

場 所 : 産業医科大学2号館2 2208教室

担 当 : 腎グループ

演 者 : 芳野三和先生(JCHO九州病院)、斉宮真理

演 題 : 小児CKD〜その診断から腎代替療法の現状まで〜

要 旨 : 小児慢性腎臓病(小児CKDChronic Kidney Disease)は末期腎不全に至る可能性がある疾患であり、長期的な腎機能障害は成長障害や骨ミネラル代謝異常などの重篤な合併症を引き起こし、最終的に透析や移植などの腎代替療法を必要とする。

 今回、遺伝性腎疾患による保存期腎不全を経て腹膜透析を導入した症例、先天性腎尿路奇形による保存期腎不全で先行的腎移植を予定している症例を紹介し、小児CKDの診断や管理、また現在の小児の腎代替療法の現状について紹介する。

 

 

1月カンファレンスのお知らせ

 

日時:令和2120日(月)1900

場所:産業医科大学2号館22208教室

担当:血液凝固・膠原病グループ

演者:伊藤琢磨、押田康一

テーマ:ITP治療の現状 ~小児難治性ITP治療ガイド2019をふまえて~

要旨:免疫性血小板減少症(ITP)は感染症やワクチン接種などを契機に発症する自己免疫疾患である。小児では約8割が自然寛解するとされるが、免疫グロブリン大量療法やステロイド薬に抵抗性の難治例も存在する。2004年に提唱され、長らく臨床現場で使用されてきた小児ITPの診断・治療・管理ガイドラインにおいて、難治例には脾臓摘出術(脾摘)のみがその有用性を表記されていた。その後、トロンボポエチン受容体作動薬の登場や、抗CD20モノクローナル抗体製剤リツキシマブの適応拡大がなされ、成人領域での慢性ITP治療の選択肢が拡がり、欧米のガイドラインが改訂されたことで徐々に本邦の小児難治性ITPにおいてもそれらの薬剤の使用経験が積み重ねられ、昨年新たに小児難治性ITP治療ガイド2019が策定された。今回のクリニカルカンファレンスでは、当方の診療経験とともに新ガイドを紹介しITP治療の現状を再確認する。