7月クリニカルカンファレンスのお知らせ

産業医科大学クリニカルカンファレンス

 

日 時:平成26年7月7日 19:00~

場 所:産業医科大学図書館2F 2208教室

担 当:感染・免疫グループ  五十嵐亮太、小川将人、保科隆之

 

テーマ:川崎病 ~非典型例を経験して~

 

要 旨:

川崎病は小児の熱性疾患の中でも比較的頻度が高く、その診断および治療に携わったことがない小児科医は皆無であるといっても過言ではない。典型例であれば診断は比較的容易であるが、診断基準に含まれるすべての症状が同時期に出現するわけではなく、また、不全型や非典型的な症状が初発症状であることも多いため、診断に難渋する症例も少なくない。さらに標準的な治療に対する反応も様々である。今回のカンファレンスでは、2013年4月以降に当科に入院した川崎病症例の中で、症状や経過および検査値異常の点で非典型的だった症例を提示し、疾患の多様性や病態の違いについての再検討を行う。

6月産業医科大学小児科クリニカル・カンファレンスのお知らせ

 

【産業医科大学小児科クリニカル・カンファレンス】

 

日時:平成26年6月9日(月)19:00~

場所:産業医科大学図書館2階 2208教室

担当:産業医科大学小児科 血液腫瘍グループ

演者:吉田卓矢、白山理恵、本田裕子 

 

テーマ: 「中枢神経白血病」

要 旨:中枢神経白血病は白血病が中枢神経浸潤をきたしやすいことはよく知られています。特に急性リンパ性白血病(ALL)ではCNS再発予防を行わなければ、50%以上にCNS再発を生じると報告されています。現在、ALLの治療成績は飛躍的に向上し、その5年生存率は90%に達するまでになりましたが、そのひとつの要因が中枢神経予防治療の進歩です。一方、急性骨髄性白血病(AML)におけるCNS白血病の報告はほとんどなく、その予防法や治療法については確立したものがありません。                                       今回は、「治療後に骨髄と髄液に再発したT-ALL」と「初診時からCNS白血病を合併し、治療抵抗性であったAML」症例の二例を提示し、ALLとAMLそれぞれのCNS予防法について概説したいと思います。                        (文責:本田裕子)