日時:令和4年2月24日(木)18:00~
場所:産業医科大学2号館2階2208教室
担当:新生児グループ
演者:北九州市立総合療育センター 小児科 高野志保先生、藤田弘之先生
テーマ:総合療育センター外来における療育方針決定までの流れとその後の療育内容について
〜カンガルー外来とこあら入所のご案内〜
要旨: 現在、療育センターの運動系初診では、大学病院や総合病院から年間140人程度の患児の紹介を受けている。小児科、整形外科、理学療法士(PT)または作業療法士(OT)が1時間ずつ診察し、その後のカンファレンスで療育方針を決定している。
当院の療育内容として、個別PT外来あるいは個別OT外来以外に、精神・運動ともに発達の遅れが強い小児を対象とした子育て・発達支援外来(カンガルー外来)や、入所して集中的に生活全般の支援・指導を行うこあら入所がある。これらの療育は患児の発達状況に応じて適宜変更することも多く、小児の発達や親のニーズに寄り添った療育を日々展開している。
今回は当院に運動系初診で紹介を受けた患児を数例提示し、初診時に療育方針をどのように決定しているかを説明する。その後、主にカンガルー外来とこあら入所について、それらの目的や活動内容をお伝えする。
紹介元の総合病院、大学病院、開業医の先生方に当院の療育内容を理解していただくことで、急性期病院から当院への移行時にも切れ目のない支援を提供できると考える。患児家族がより安心して日々の生活を送ることができるよう、我々のスムーズな連携方法を再考する機会としたい。