【産業医科大学小児科クリニカルカンファレンス】
日 時 : 令和元年12月9日(月)19:00~
場 所 : 産業医科大学2号館2階 2208教室
演 題1:九州大学病院PICU研修報告 ~小児の三次救急・集中治療の現状~
演 者 : 多久 佳祐
要 旨 : 小児における重症患者へのアプローチとして初期治療、搬送・集約化、集中治療と3つのステップに分けることができる。しかし重症小児患者は少なく、集約化されていない場合、施設毎に症例や経験を集積できず治療成績が向上しない。そのためPICUなど集約化された専門の施設での治療が望ましいとされている。
当院ではPICUとしての施設がなく、集中治療の経験に乏しい。今回、九州大学病院PICUで第一次から三次の救急医療と集中治療に携わり、重症患者に対する当院での今後の在り方について考える。
演 題2:聖路加国際病院に国内留学をして 〜血液診療の経験と学びの機会〜
演 者 : 水城 和義
要 旨 : 2018年10月から1年間、小児血液腫瘍の中心的な病院である聖路加国際病院で、国内留学の機会を頂くことができました。聖路加はTCCSG(東京小児血液がん研究グループ)の拠点病院で、研究会や勉強会が活発に行われており、都内の様々な病院の先生方が小児血液腫瘍の研修に来られています。また、移植カンファレンスや多職種でのカンファレンス、500回を超える伝統的な抄読会などが行われており、発表の機会も多く頂きました。臨床でもハプロ移植をはじめ、貴重な症例の経験をさせて頂きました。今回の経験をご紹介し、また、少しずつ大学で還元していければ幸いです。