日 時:平成28年4月7日(木)18:00~
場 所:産業医科大学2号館 2階 2208教室
担 当:産業医科大学小児科学 感染・免疫グループ
演 者:保科 隆之
テーマ:接種率と至適回数接種からわかるワクチンの効果
要旨 :昨年、日本は麻疹排除国に認定された。また、乳幼児の細菌性髄膜炎罹患者は大幅に減少している。このように、ワクチン接種率の向上により、特定の感染症を撲滅することは可能である。一方で、ワクチン接種の中断により、特定の疾患が増加することもある。また、最適な時期に最適な回数を接種しなければ、ある程度以上の効果が望めない場合もある。今回のセミナーでは、麻疹、侵襲性細菌感染症、日本脳炎、水痘などのワクチンによって予防が可能な疾患の最近の罹患状況および健常者と比較した免疫不全患者のワクチンに対する免疫応答低下についての研究結果を説明し、接種率と至適回数接種からわかるワクチンの効果について考える。