【産業医科大学小児科クリニカルカンファレンス】

日 時 : 令和7年11月10日(月)18:00~
場 所 : 産業医科大学2号館 2階 2208教室+ZOOM
演 者 : 島本太郎、齋藤玲子、桑村真美
テーマ: 救急で出会う高アンモニア血症~先天代謝異常を見逃さないために~
要 旨 : 高アンモニア血症は小児救急で遭遇する頻度は稀ではあるが、診断・治療の遅れは不可逆的な脳障害や致死的転帰につながるため、常に念頭に置くべき病態である。新生児・乳児期には尿素サイクル異常をはじめとした先天代謝異常が初発の契機となることがあり、原因不明の意識障害やけいれんを見た際には速やかなアンモニア測定が求められる。
今回、高アンモニア血症を呈した症例を通して、救急現場でまず行うべき初期対応、先天代謝異常を疑うための臨床的視点、そして専門医への連携や治療選択肢へ至る流れについて概説する。

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産業医科大学小児科学講座
〒807-8555 福岡県北九州市八幡西区医生ヶ丘1-1
Tel:093-691-7254 Fax:093-691-9338
e-mail:j-syoni@mbox.med.uoeh-u.ac.jp
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【産業医科大学小児科セミナー】

日 時 : 令和7年10月30日(木)18:00~
場 所 : 産業医科大学2号館 2階 2208教室+ZOOM
担 当 : 神経グループ
演 者 : 五十嵐亮太、柴原淳平
テーマ: 結節性硬化症の基礎と最新知見
要 旨 : 結節性硬化症(tuberous sclerosis complex:TSC)は、mTOR経路の異常を背景とする遺伝性多臓器疾患であり、てんかんや発達障害に加えて、脳・腎・心・皮膚などに多様な病変を生じます。小児期に発症することが多く、早期診断と適切な治療介入が生命予後・発達予後を大きく左右します。出生後は白斑のみを認める例も多く、積極的な診断と継続的なフォローアップが重要です。近年、ウエスト症候群に対するビガバトリンや腫瘍性病変に対するエベロリムスなど、特異的治療の導入によりTSC診療は大きく進歩しています。
本セミナーでは2名の演者が、結節性硬化症の基礎から臨床までを解説します。第1部では病態や初期症状からの診断ポイントを、第2部ではmTOR阻害薬を中心とした治療戦略と長期フォローアップの実際を紹介します。
日常診療の中で「もしかしてTSCでは?」と気づくことが、早期介入への第一歩です。若手の先生方をはじめ多くの方にご参加いただきたい内容です。

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【令和7年度産業医科大学小児科論文報告会(原著・症例)】

日 時:令和7年10月20日(月)18:00~
場 所:産業医科大学2号館 2208教室(現地開催のみ)
概 要:昨年9月から現時点に至るまでに採択された医局員の論文の中から原著部門、短報・症例報告部門でそれぞれ最もインパクトファクターが高い論文を紹介し、その筆頭著者を表彰します。またその研究内容や症例についてプレゼンテーションをしていただきます。

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