日 時:平成27年4月2日(木)18:00~

場 所:産業医科大学図書館3階 2302教室

担 当:感染・免疫 グループ:保科 隆之

テーマ:感染症診断における検査のTPO(適正利用)について考える

要 旨:日常の外来を受診する小児の大多数は、発熱や咳嗽などの感染症症状が主訴であることは言うまでもない。その多くは、原因病原体を特定することができないが、様々な感染症の診断ツールが日常診療でも徐々に用いられるようになり、治療方針決定に役立っている。しかし、その解釈を間違えてしまうと、誤った診断をして、誤った(不要な)治療を行う可能性もある。

今回のセミナーでは、発熱患者に対するA群連鎖球菌抗原迅速検査の使用、気道感染症患者に対する最適な培養検査の選択およびウイルスやマイコプラズマ感染症の診断およびワクチン接種の適応を決めるために行う最適な抗体検査の選択などを例にして、感染症診断における検査の適正利用について考える。

 

日 時:平成27年3月26日(木)19:00~

場 所:産業医科大学図書館2階 2201教室

担 当:地域医療機能推進機構 九州病院  宗内 淳 先生

テーマ:日常の診療に潜む心筋疾患

要 旨:日々の小児科診療において「何か元気がない」「どうも顔色が悪そうだ」と思い、胸写を撮影してゾッとしたことを経験したことはないでしょうか。心筋炎や心筋症は誰しもが経験し得る疾患でありますが、その系統だった知識の獲得をする機会は少ないように思います。今回は私たちが経験してきた症例を中心として病態の理解を深め、心筋疾患に遭遇した際の診断プロセスを考えてゆきたいと思います。

 

日 時:平成27年3月23日(月)19:00~

場 所:産業医科大学図書館2階 2201教室

担 当:産業医科大学小児科学 内分泌グループ

江口真美,齊藤玲子,後藤元秀,久保和泰,川越倫子,河田泰定,山本幸代

テーマ: 思春期の月経異常でみつかる疾患:多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)

要 旨: 思春期は性成熟期への移行期であるため、月経異常の頻度も高く、介入する時期の判断に難渋する場合が多いのが現状です。

しかし正常な性成熟や卵巣周期の獲得のため適切に対応することが必要です。

今回は思春期の月経異常を契機に診断したPCOSの症例3例を提示します。

PCOSは、月経異常,多嚢胞性卵巣,男性化徴候を主症状とする症候群で、月経異常の原因として頻度が高く、生殖年齢女性の4-10%程度に認められます。

インスリン抵抗性を示し,耐糖能異常をきたすため、メタボリック症候群関連疾患として,重要ですが、原因は完全に解明されておらず,複数の成因に基づく症候群と理解されています。

日本では、男性化徴候を示さない例が多く、海外でも肥満を認めない例が多数報告されています。

PCOSについて概説し,診療上の問題点などを,議論を行いたいと思います

 

日 時:平成27年2月23日(月)19:00~

場 所:産業医科大学図書館2階 2201教室

担 当:産業医科大学小児科学教室

血液・凝固・膠原病グループ;佐藤哲司、白山理恵

 

テーマ:血友病診療で困ったこと、失敗したこと、上手くいったこと

要 旨:

血友病の治療は、製剤の登場とともに大きく進歩し、今日においてますます加速しているように思う。今後も長時間作用型の製剤や新規薬剤が上梓される予定であり、抗菌薬のように何をどう選択したらよいのか悩むことになると思われる。そのような中でも、血友病の止血治療に関する基本的な考え方は変わらない。今回は、これまでの経験を元に困った症例、失敗した症例、無事上手くいった症例などを通して血友病治療に親近感がもてるような話をしたい。

【産業医科大学小児科セミナー】

日 時:平成27年2月5日(木)17:30~

場 所:産業医科大学図書館2階 2201教室

担 当:産業医科大学小児科学教室 新生児グループ Moderator金城 唯宗  Speaker 金城 唯宗、清水 大輔

テーマ:未熟児動脈管開存症~動脈管閉鎖のメカニズム~

要 旨:未熟児動脈管開存症の治療は、1963年に結紮術が報告され、1976年にインドメタシン投与が報告されて以降およそ半世紀に渡り大きな変化はありません。しかし、実験室レベルでは閉鎖のメカニズムや遺伝子の関与など少しずつ研究が進んでいます。今回は金城が未熟児動脈管開存症の疫学や治療を概説後、清水が最近の論文から動脈管閉鎖のメカニズムについて明らかとなってきたことを紹介させていただきます。

日 時:平成27年1月22日(木)19:00~

場 所:産業医科大学図書館2階 2201教室

担 当:産業医科大学皮膚科学教室 教授 中村 元信 先生

テーマ:小児に見られる皮膚疾患

要 旨:皮膚疾患には、小児によく見られる皮膚疾患と成人に多い皮膚疾患があり、また、小児と成人において異なる臨床症状を示す皮膚疾患もあります。小児の皮膚には真菌感染、細菌感染、ウイルス感染などさまざまな感染症がおこることがあり、それぞれに特徴的な皮膚症状を呈しますので、早期に診断し、適切な治療を行うことが大切です。また、さまざまなタイプの脱毛症で受診されるお子様も多く、診断が困難な症例もあります。また種々の母斑症では皮膚症状がはじめに気づかれることが多く、皮膚症状から他臓器の異常の有無を精査することが必要になることがあります。小児のアトピー性皮膚炎の患者さんの数も近年増加しております。このように種々の皮膚症状を示す小児の患者さんが皮膚科にも受診されており、臨床写真を提示させていきながら、小児科専門医の先生方と診断や治療法について議論させていただく機会にできればと考えております。

日 時:平成27年1月19日(月)19:00~

場 所:産業医科大学図書館2階 2201教室

担 当:産業医科大学小児科学教室

消化管・肝臓グループ;後藤元秀、宮川隆之

テーマ:「C型肝炎」

要 旨:

C型肝炎ウイルス(HCV)は血液・体液を介して感染するが、近年は輸血や医原性感染が激減しているため小児期は母子感染が主因となっている。未だHCV母子感染の予防法は確立されていないが、一旦母子感染が成立しても約1/3は自然に脱キャリア化するのも小児期の特徴である。今回は、産業医大小児科外来でのHCV母子感染例について症例提示し、母子感染及びその治療、最近の話題について解説する。

日 時:平成26年12月15日(月)19:00~

場 所:産業医科大学図書館2階 2201教室

担 当:産業医科大学小児科学教室;

     神経グループ 松田 夢子、石井 雅宏、福田 智文、下野 昌幸

テーマ:低身長、発達遅滞、小頭症から診断に至ったCockayne症候群の姉弟例

要 旨:Cockayne症候群(CS)は常染色体劣性遺伝する1-2人/100万人に発症する稀な疾患である。臨床症状は、低身長、精神発達遅滞、小頭症、失調、網膜色素変性症、感音性難聴、早発老化徴候、腎機能障害、日光過敏症等、多岐にわたる。しかしそれらの症状は同時期に表れるものではなく、疑いを持って診療に当たらなければ診断は難しい。我々は3歳時に姉が低身長で受診し、精神発達遅滞、小頭症、網膜の色調が灰白色あり、CSを疑った女児をフォローしてきた。同児の弟に過度の日焼けを認めたことから両親から診断依頼を受け、紫外線感受性テストと遺伝子検査から確定に至った。CSの臨床経過、診断方法、最近の治療法について紹介する。

 

日 時:平成26年11月17日(月)19:00~

場 所:産業医科大学図書館2階 2201教室

担 当:北九州市立八幡病院 小児救急センター   苔口知樹 福田信也 松島卓哉 市川光太郎

テーマ:第1印象が不良であった2例

要 旨:小児救急患者のほとんどは軽症であり、重症な患者の割合は少ない。しかしながら多数の軽症患者の中に重症患者は紛れ込んでおり、小児患者は訴えも乏しいことから、重症患者を見抜く小児科医の専門性が必要とされる。 今回は生後3か月の発熱症例と精神運動発達遅滞、難治性てんかんで当科フォロー中の25歳女性の顔色不良、呼吸困難を主訴とした救急搬送症例の2例を呈示する。その診断に至るまでの経緯を振り返り、適切な評価と判定、およびそれに基づく介入によって、状態の悪化は回避可能であったのか?ぜひ皆様のご意見をお伺いしたい。

【産業医科大学小児科セミナー】

 日 時:平成26年11月6日(木)17:30~

場 所:産業医科大学図書館2階 2208教室

担 当:産業医科大学小児科学教室 血液・凝固・膠原病斑 佐藤 哲司 

 

テーマ: APTT延長を中心に

 要 旨 : 日常診療の中で凝固系検査はスクリーニングとしてしばしば測定する。しかし、その結果の解釈に際し判断に迷うことが多い。症状や経過、他の検査値、治療薬剤等も併せて総合的に考える必要があり、検査結果のみを見ても正解にたどり着かないことも多い。一方で、わからないもののいつの間にか正常化して結局よくわからないままということもある。

今回は、日常診療の中でよく遭遇するAPTT延長にスポットを当ててみたい。