3月クリニカルカンファレンスのお知らせ

日 時:平成27年3月23日(月)19:00~

場 所:産業医科大学図書館2階 2201教室

担 当:産業医科大学小児科学 内分泌グループ

江口真美,齊藤玲子,後藤元秀,久保和泰,川越倫子,河田泰定,山本幸代

テーマ: 思春期の月経異常でみつかる疾患:多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)

要 旨: 思春期は性成熟期への移行期であるため、月経異常の頻度も高く、介入する時期の判断に難渋する場合が多いのが現状です。

しかし正常な性成熟や卵巣周期の獲得のため適切に対応することが必要です。

今回は思春期の月経異常を契機に診断したPCOSの症例3例を提示します。

PCOSは、月経異常,多嚢胞性卵巣,男性化徴候を主症状とする症候群で、月経異常の原因として頻度が高く、生殖年齢女性の4-10%程度に認められます。

インスリン抵抗性を示し,耐糖能異常をきたすため、メタボリック症候群関連疾患として,重要ですが、原因は完全に解明されておらず,複数の成因に基づく症候群と理解されています。

日本では、男性化徴候を示さない例が多く、海外でも肥満を認めない例が多数報告されています。

PCOSについて概説し,診療上の問題点などを,議論を行いたいと思います

 

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