11月カンファレンスのお知らせ

【産業医科大学小児科クリニカルカンファレンス】

日 時 : 令和元年11月11日(月)19:00~
場 所 : 産業医科大学2号館2階 2208教室
担 当 : 内分泌・代謝グループ
演 者 : 島本 太郎、齋藤 玲子、川越 倫子、山本 幸代、河田 泰定
テーマ: 臍帯血移植13年後に甲状腺腫大を来たした、甲状腺腫瘍の15歳女性例

要 旨 : 小児期に認められる甲状腺腫大の原因は、バセドウ病や橋本病によるびまん
性甲状腺腫、腺腫様甲状腺腫によるものがほとんどであり、結節性甲状腺腫大は少な
い。結節性病変の中でも、甲状腺癌は非常に稀で、小児期悪性腫瘍のわずか約1%と
報告されている。発症年齢は9歳以降に発症が増加する傾向にあり、成人例に比べ、
発見された時の腫瘍は大きく、リンパ節転移や周囲への浸潤も多く、肺転移を来たす
率も高いため、甲状腺腫瘍の鑑別として甲状腺癌の精査が必要である。
今回、ALL治療中再発に対し非同種間臍帯血移植をうけ、13年後に甲状腺腫大指摘
された症例を提示し、甲状腺腫瘍の鑑別について概説を行う。

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