11月のセミナーのお知らせ

【産業医科大学小児科セミナー】

日 時: 令和5年11月30日(木)18:00~
場 所: 産業医科大学2号館2階 2208教室

演者1:塩田 直樹
テーマ:Association between Work-related Changes Due to the COVID-19 Pandemic and Severe Psychological Distress among Japanese Workers
(日本の労働者におけるCOVID-19 の流行による働き方の変化と精神的苦痛の関連)
要 旨 :COVID-19の感染拡大を防止するために各国では外出や経済活動を厳しく制限する措置が取られた。日本においても緊急事態宣言が発出され、企業に対して出勤者を70%削減することが求められた。その結果、テレワークやオンライン会議などの働き方が急速に普及した一方で、実施が難しい企業では従業員の解雇や一時帰休、書類作成等の為の強制出勤など様々な問題が発生した。先行研究では、緊急事態宣言以降に解雇と精神的苦痛との関連性が報告されている。しかしながら、一時帰休や強制出勤など様々な働き方の変化と精神的苦痛との関連を検討した報告はない。今回、日本の労働者におけるCOVID-19 の流行による働き方の変化と精神的苦痛の関連を評価する目的で研究を行った。当日は今回の研究結果に加え、演者所属企業先における実務活動の一端をご報告させて頂く予定である。

演者2:千手 絢子
テーマ:生後6か月時に腹臥位で胸部を挙上できない児の発達に関する検討
要 旨 :日常診療において、「うつ伏せ姿勢が苦手」な乳児に遭遇することがある。この特徴をもつ児の発達をフォローアップした経験が契機となり、本研究の着想を得た。出生コホート調査(エコチル調査)における3歳までの発達のデータを用い、生後6か月で腹臥位姿勢の獲得が遅れている児の①粗大運動発達はキャッチアップされるのか、②粗大運動以外の領域にも発達の遅れが併存するのか、の2点について明らかにした結果を報告する。
また、私は2020年4月から岩手県一関市のクリニックに勤務しており、近況についても報告する。

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産業医科大学小児科学教室
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