【産業医科大学小児科セミナー】
日 時 : 令和5年2月9日(木)
場 所 : 産業医科大学2号館 2階 2208教室
担 当 : 新生児グループ
演 者 : 清水大輔、菅秀太郎、田中健太郎、渡邉俊介
テーマ: コロナ禍によりNICUでの治療・ケア環境の変化が児の発達に与えた影響
要 旨 : 出生後早期に患児が家族から分離される新生児集中治療室では、家族中心のケア、患者を家族の一員としてとらえて行うケアであるFamily-Centered Care (FCC)が海外で提唱され、母子関係の確立の援助のみならず新生児予後にも寄与していることが報告され、日本でも注目されている。当院NICUにおいても、2016年からFCCの概念に基づき、母児間の早期接触 ・ Kangaroo mother care (KMC) などを積極的に勧めていた。KMCの実践は低出生体重児の入院期間を短縮し、体重増加を促進し、母乳分泌率を高め、母親の鬱を軽減することが報告されている。しかし、SARS-CoV-2流行により多くの国で面会制限が行われ、FCCの実践が困難な状況となった。当院NICUでもCOVID-19流行後は面会制限を実施している。今回のセミナーではCOVID-19によるFCC制限が早産児(在胎33週未満 or 1500g未満)の発達に与えた影響を中心に、コロナ禍での新生児管理について考えたい。
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産業医科大学小児科学教室
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